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カリブのおじいさん

今回、とても印象的だったのがクルーズのときに話しかけてきた、カリブ出身のおじいさん。
相方と二人でボォ~っと海をデッキからあぐらかいて眺めていたら、そのおじいさんが来ていきなり話しかけてきた。

天気から始まり、遠くに見える船、時々はねる飛び魚と、他愛もないことを話していた。
いつのまにやら、おじいさんの祖国の話になり、昔のことを語りだした。
どうやらフランスとスペインによって分割統治されたようで、分断された人々の間での格差がもたらした苦労、悲劇、不幸を自分も含め多くの人が経験したということだ。そこから
「誰が国のオーナーなのか本来は人が決めるものではない。皆、神のもとでは平等なのだ。」
「国によってガソリンの値段が違う?おかしくないか?皆、どこでも同じ恩恵に預かれるべきではないのか?」
など自らの人生経験から信仰する、求める思想をあたりまえのように語っていた。
もちろん、おしつけることもなくただ、ただ冷静に。

考えてみれば、私が生まれたときには戦争も終わっていたわけだし、国が分断されたこともない。
敗戦国なのだから、それこそ当時のアメリカとソ連で分断統治の可能性はなかったのだろうか。
もし、東京と大阪が昔の西ベルリンと東ベルリンのようになっていたら今の日本はどうなっていただろう?

そのときに、何を求め、何を信じるのか。
カリブのおじいさんの話を自分の環境に置き換えてみると、
おじいさんのような信仰心をもったかもしれないなぁとつくづく感じるのであった。

人は置かれた環境で考え方も生き方も変わってくる。それを強制的に変えろといわれてもなかなか難しい。
やっぱり、対話していくスキルが重要でそれはPISA的読解力とつながっている可能性は多分にあると思うのだが。

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