1月にアメリカはグランドキャニオンに行ったときのこと。
添乗してくれたベテラン日本人ガイドさんは、年に何回かグランドキャニオン横断ツアーに参加するそうだ。
横断期間は2週間~1ヶ月くらい。馬を主体にキャンプ生活が続く。過酷なゆえに健康状態のチェックが厳しく、当日はねられるツアー参加者もいるそうだ。人気は高く2年間の予約待ちだとか。
「朝と夜の気温差が20度以上。それでも参加してみたい方はいらっしゃいますか?」とアナウンスをして笑いを誘っていた。
そんな彼の話のなかで、ダイナミックな「学び」をするアメリカ人の話は印象的だった。
これはどうやら特定の人ではなく、特定の層(超お金持ち)の方々が行っているようだ。
(寒かったですが、なかなかきれいでした)
小学生~中学生くらいの子供がいる親子1組がキャンプツアーに参加する。今どきの子供たちだから、携帯やゲーム、パソコンも当然、持参だ。
大自然のなかで貴重な体験をするんだから、そんなものはいらんと禁止するような心のせまいことはしない。
だって、
最初のうちは携帯が通じるものの、そのうち圏外に。
ゲームも電源がなくなって、ただの荷物に。
ネットにつながる便利なパソコンも、当然、最後は電源がなくなって重い荷物に。
それでも、旅はやめられない。引き返すことはできず最後まで続くのだ。
そのうち、子供たちはまわりの自然に興味を持ち出す。鳥の鳴き声や川の流れる音、蝶や虫や木や花々。
目の前にリアルに感じることができる自然。ふと子供がこんな言葉を口にする。
「あの蝶はなんていうの?」
この瞬間を待ってましたとばかりに、リュックからどでかい図鑑を親が取り出す。そして一緒に図鑑を眺めながら話をする。
「じゃあ、あれは?」「じゃあ、これは?」と質問はとまらない。知っていれば親はそこで答え図鑑を調べ、知らなければ「図鑑で探してごらん」という。
そんな過程を旅の途中で経験し、後は親は子供のいうことを聞いてあげるだけ。子供の感動をほほえみながら聞いてあげられる。これほどうれしいことはないだろう。子供の方も「知る」ことの楽しさ、「これが学びなのだ」ということを経験し、携帯やゲームの楽しさも凌駕するものだと理解する。
与えられる勉強ではなく、自ら求める学び。
そんなきっかけをつくれるグランドキャニオンのキャンプツアー。
日本版があるといいのになぁ。。。
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