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ついに、大学評価にもPISAが -大学評価の新基準ー

大学評価へ国際調査 基準づくり OECD検討

経済協力開発機構(OECD)が大学での学習成果を評価するための国際的な調査の検討に入った。順調に準備が進めば2011年から実施されるという。OECDが15歳を対象に00年に始めた国際学習到達度調査(PISA)は既に国際的な学力の指針となっており、「高等教育版PISA」は大学を評価する新基準になる可能性が高い。(中略)
調査は学部課程の修了段階がふさわしいとの点で合意。調査する学力としては、
(1)分析的推論力や批判的思考力など、専攻を問わず必要な能力(2)専門分野に特定される能力(3)責任感やリーダーシップなどの「対人能力」が挙げられている。(中略)
大学を評価する指標としては卒業生の数や教授陣の論文が引用された回数などが利用されているが、「学生に身についた能力」を測る「物差し」は事実上なかった。OECDは「大学版PISA」の導入によって、大学を選ぶ学生や大学自身に加え、高等教育政策の決定にも、より客観的なデータを提供できると考えている。(以下略) (asahi.com より)

記事→ 大学評価へ国際調査 基準づくり OECD検討

-大学ランキングに影響-
ついに、OECDが本格的に動き出した。PISAの登場で一気に「国際的な学力の指針」が見える化されたわけだが、あくまでも「生きるための知識と技能」、義務教育修了段階とされる15歳が対象だった。いつかは大学まで広がると思っていたが意外に早かったなぁ。
Newsweekの世界大学ランキング100とかFinancial Times の世界大学ランキングが出るたびに話題となっていたが、今回の目論見が完成すれば話題の中心は確実にそちらに移るだろうし、大学ランキング類の記事や本に取り入れられるだろう。

-ますます日本の教育に影響-
実際、国を評価する基準はいくつもの要素で構成されているが、OECDが考える基準にはPISAが入っている。当然、大学版PISAもそのひとつに取り入れられることが予想される。取り入れられた後に、
「日本は世界で○番目」
なんて記事が出れば、確実に世は大騒ぎ。「中等教育だけでなく、高等教育までてこ入れが必要。」とわいのわいのとなるだろう。

-日本の入試システムへ影響-
それから、少子化で大学き残りが叫ばれているが、いわゆる(日本で)トップレベルの大学まで事は及んでいなかった。
これが見える化によって国を超えたモノサシ上で競争することになるのだがら、事態は一変するだろう。調査内容が、

(1)分析的推論力や批判的思考力など、専攻を問わず必要な能力
(2)専門分野に特定される能力
(3)責任感やリーダーシップなどの「対人能力」

というのだから今までの日本の入試システムが変わる可能性さえはらんでいる。パッと思いつくのは、
(1)推薦入試やAO入試など個々、大学独自が行っていたものに新たな国際指標が加わる。
(2)一般入試も知識の習得(修得)を確認することは高校で行い、それ以外の部分で学生の選択を行う。
ぐらい。これだけでも十分にインパクトあるけど。

-進路選択への影響-
本当に優秀な人材を求めて世界の大学が奔走する。生徒の側も日本の大学にとらわれる必要がない。
「You Tube で授業が見られる」 のように、英語さえわかれば高校時代に予習さえできてしまうのだから。
つまり、
「学校で習ったのはここまでだから今は先を知る必要がない。」
という考えは成り立たなくなってしまうのだ。何かに興味を持ってもっと知りたいと思えば自分で授業を見てさらに好奇心を高める。しかも、その授業は世界でも抜群に高い評価を得ている大学だ。そうなれば、日本の大学にとどまっている理由がどこにあるだろう?経済的な面での制約がでてくるかもしれないが、奨学金制度の充実がそれを補うだろう。
ますます「勉強から学びへ」の流れは加速する。学びは自発的なもの。必然的に進路選択も自発的なものになっていくだろう。

とにもかくにも、今後の行方が気になるところ。

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