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まだまだだったんですね、太陽エネルギーのコンバージョン率。でもって、争いは絶えないのですね。

先の記事の疑問に答えてくれるがごとく、昨夜の夜7時、NHK教育(3ch)で『50年後の未来』 (3回シリーズ) を放送していた。
各々の内容は

第1回 マイクロチップが管理する医療
第2回 サイバーテロに狙われる電脳都市
第3回 世界の命運を握る新エネルギー開発

で、昨夜は最後の第3回。まさに、次の50年で化石燃料からどのようにシフトするかを、最先端の科学事情と50年後の未来をシミュレーションしたドラマを交えながら話を進めていく展開。

そこで初めて知ったのは、今のソーラーパネル(太陽電池)はまだ、太陽光を3割ほどしかエネルギーに変換(コンバージョン)できないということ。
7つに分かれる光(スペクトラム)のうち、紫外線(UV)くらいしか変換できないらしい。
だが、理論的には8割強までそれを高めていくことが可能で50年後には十分実用レベルに到達しているということ。

それから、ガンダム00の設定にある軌道エレベーター。
あれも十分に実現可能で、じっさいプロジェクト進行を考えている学者さんは2050年には実現するだろうと。
進行させる理由は安全とコスト。特にコストはロケットと比べると雲泥の差。
ロケットの場合、上空に1km進めるのに2万ドルかかるが、軌道エレベーターの場合、1人宇宙にあげるのに2万ドル。
そりゃあ、違いますわな。

おもしろかったのは、シミュレーションドラマの設定。
地上ではアメリカと中国が台頭していてエネルギー争奪を繰り広げている。EUは中立ちという感じ(制作がドイツだからそうなのかな(笑 )。
その一方でエネルギー危機の状況からアメリカと中国とEUが共同で軌道エレベーターを建設し、軌道上のソラリスという宇宙ステーションでソーラーパネルの変換効率をあげる物質を研究しているという設定。実際に研究しているのはアメリカと中国からの科学者2人。

研究を進めてもうまくいかずいよいよ閉鎖が近くなったある日、変換効率をあげる物質を偶然、発見する(セレンディピティですね)。
そこで、すぐさま中国とアメリカのお偉いさんから双方の科学者に「相手国をだしぬく」ような提案や策略がされる。

最終的には知恵と勇気で国を出し抜き、2人の発見が自身の言葉で全世界に発信されるというオチ。
いわば「善良な市民 2人」が世界を平和に導くというハッピーエンドな結末。
最終的な判断は個々、自分ですべきという欧米ではよくあるシナリオ。

逆にガンダム00の場合は共同ではなく各々、国が軌道エレベーターをもち、ゆえに国間の争いはそのまま進行・悪化するという設定。

あれ?どっちをみても、『国』という枠組みではいつまでたっても争いは絶えないということ?

もし、そうならグーグルやヒューレットパッカードのように一企業が先にどんどん進んで、国という枠組みを超えてエネルギーをサービスとして提供するほうが争いはないのかな?

もっとも、経済的枠組みのなかでの企業戦争は絶えないのだろうけど。

いつまでたっても、争いはなくならないということですかね。。。

PS
そいえば、ソーラーパネルにしても、軌道エレベーターのケーブルになるカーボンナノチューブにしても、日本が技術をもっていたり、発見したりしているのに、日本の「に」の字も出てこなかった。ジャパンパッシングというか50年スパンでは世界の中で日本は歯牙にもかけられない扱いなのですかね(笑 それともただの技術屋さん扱い?

関連リンク
地球ドラマチック-海外のノンフィクション番組を紹介している。

今回の『50年後の未来』 は
原題: Update ? The World in 50 Years
制作: ZDF ・ Group 5 / ドイツ / 2007年

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