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大人に問われる ”大人”の意味


『瞳』
最近、朝の連ドラ『瞳』を見ている。榮倉奈々さんと西田敏行さんのやりとりが、

「ほんとに台本どおりか!? アドリブでないの?」

と思わせるほど軽快で見ていて楽しい。で、今回の榮倉さん演じる主人公はプロのダンサーを目指しつつ里親としても奮闘する若い女性。

里親のイメージといえば、親のいない子供たちが小さいときから血縁のない家庭に引き取られ育てられる。
漠然とそんなイメージを持っていた。

 

◆里親制度
そんなときにNHKで放送されている「福祉ネットワーク」で『もっと知りたい里親制度』の回をたまたま見た。うる覚えで申し訳ないが、以下のようなことに驚いた。

○里子となっている子供の理由、第一位がDV
○里子のなかですでに親がいない(死亡など)子供は全体の3%に過ぎない
○里子の養育期間は1年以内が30%
○離婚が増えて、経済的に養育することができない場合に一時的に里子に出

すケースが急増している

どうやら、私のもっていたイメージは「養子縁組」の方で、「里親」ではないようだ。
色々と里親の皆さんも悩みがあるようだが、そこは会を設けてお互いに助け合っていくことで乗り越えているよう。

 

◆ネットカフェ難民
そんながんばっている方々がいる一方で、NNNのドキュメンタリー「ネットカフェ難民3」ですごいケースをみた。これもうる覚えで申し訳ないがかいつまむと以下のよう。

17歳の少年に突然、親が「あと1週間(くらい)でおまえとの契約がきれるから」。
その少年は唖然。つまり、小さきときから育てられ実の親だと思っていたのがいきなり里親だと知らされ、ダメ押しに「出て行ってくれ」というのだ。そしてその少年は「ネットカフェ難民」になった。

なんとも、すごい話だ。。。

 

◆今後も増える複雑な家庭環境で育つ子供たち
欧米やアジア大陸もそうだが、国が違ったり人種が違ったり言葉が違ったりという前提があるので自然と、相手が何を考えているかをお互いに理解するためのコミュニケーションスタイルをととうろとする(もちろん争いがたえない部分はどうしてもあるのだが)。

だが、人種も言葉も同じで一見、”同じ”に見える日本で、今後も複雑な環境で育つ子供たちは増え続ける。

 

◆増え続ける子供が巻き込まれる事件
にもかかわらず、昔ながらのあるいは一方的なコミュニケーションスタイルで子供に接する大人が増えている。幼児虐待件数の増加、生まれたての赤ちゃんの遺棄から道連れ自殺。。。様々な事件に子供が巻き込まれる事件を聞くほんとにつらくなる。

 

◆下・中・上
そんな痛ましいことをするのも大人であり、里親を引き受けるのも大人だ。
大人が大人たるとは何なのか。。。
そんなことをモヤっと考えているときに、「その時歴史が動いた」で放送された『後藤新平』の言葉は心に響いた。

金を残して死ぬものは下だ
仕事を残して死ぬものは中だ
人を残して死ぬものは上だ

彼の死の直前の言葉だそうだ。
ちょっと前に、何十億だか古い紙幣を家に隠して脱税した事件。はたまた、インサイダーや横領なんて、後藤新平にとっては下の下なのだろう。

関連リンク

連続テレビ小説『瞳』企画意図
NHK 福祉ネットワーク 『もっと知りたい里親制度』
※来週、6月10日(火)に再放送されるようなので、興味を持った方は是非。
NHK その時歴史が動いた 『第327回人を衛(まも)る都市をめざして ~後藤新平・帝都復興の時~』
NNNドキュメント’08 『ネットカフェ難民3 居場所はどこに?』(2008年5月25日)

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