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The 授業リンク 開催 -池末先生の授業 - (了)


カードゲーム

さて、実際のカードゲームだがアイスブレーキングとの最大の違いは「ルール」だ。
つまり、既にお互いが持っている共通の知識を使うわけではなく、与えられた「ルール」のもとにゲームを進行させていくのだ。

おもしろいのは、段々と

個々のプレイヤーのロールプレイと「解釈」の違いが出てきてギャップが顕在化する

ことだ。そのギャップこそが社会の状態のモデリングであり、自分自身が参加することにより体感できるようになっている。

よく、地球規模の自然現象を身近なものにおきかえて再現・説明するようなテレビ番組や本はけっこうある。が、社会の状態を捉えて身近なものに置きかえ体感させようというのは意外と少ない。そういう意味ではとても効果的な手法だ。
(※最近、単発の「もしも」という番組を見た。あれは、自身では体験できないが疑似体験くらいにはなるのだろう。 ⇒ここ

 

◆ゲームを単なるゲームにしてしまわないように。

カードゲームが「お遊び化」してしまう可能性もある。
それはカードゲームの手法をそのまま利用してしまうだけの場合だ。

手法は手法であり、それを行うことが目的ではない。重要なのは、一つ一つの手法に重きを置きすぎないことではないだろうか。ここの判断は運営者の責に因るのだろう。

池末先生自身もその場の状況に応じて臨機応変に手法を変化させていくといったのはそういう意味だろう。

 

◆PISAの読解力で考えてみると。。。

視点を変えて、今回の授業をPISAの読解力に照らし合わせて考えてみた。

PISAでは読解力を

「情報の確認」・「テキストの解釈」・「熟考・評価」

の3側面で捉えている(詳細は PISA 3側面とレベル 参照)。

今回の池松先生の授業のアイスブレーキング時・カードゲーム時ともに行われていたのは、

「情報の確認」と「テキストの解釈」

の2つだ。

つまり、アイスブレーキング時は共通知識と体を使って、カードゲーム時は与えられたルールのもとに「情報の確認」と「テキストの解釈」を同時に行っていたことになる。

過程としては、

(1)人によって「テキストの解釈」が違い、ギャップが生じる。

(2)それを是正するために「情報の確認」を行う。

(※但し、言葉・会話は使えないので、ていねいなコミュニケーションを行わなければならない。 )
 

「コミュニケーション」と一言でいってしまえばそれまでだが、どのようにそれを捉えるか。PISA の読解力を利用すると単純ではあるが、どのようなコミュニケーションを行っているか分解しやすい気がする。

 

◆事前事後。現在進行形。

それから、時間の関係もあるだろうが、体験・経験したフィードバックの時間があるとなお、おもしろいのではないか。

それは時間内の「質疑応答」という形で設けるのもありだろうが、ネット上にBBS(掲示板)でも設け、様々な意見交換と議論を「現在進行形」で進めていけばより血肉になるのではないだろうか。

例えば、前回の松田先生の授業は「情報の確認」と「熟考・評価」の2つに重きが置かれていると考える。
今回の池末先生の授業は「情報の確認」と「テキストの解釈」に重きが置かれていると考える。

ならば、例えば私なら、

○前回の松田先生の授業と今回の池末先生の授業を組み合わせたもの、すなわち「情報の確認」「テキストの解釈」「熟考・評価」の3つを含んだものが授業実践で可能なのか。

○それは1回の授業実践のなかで可能なのか。あるいは3回シリーズくらいにして組み合わせたらどうなのか。

○さらには年間のカリキュラムのなかのどこで行うのが効果的なのか。

のような投げかけをBBSに書き込み、フィードバックを聞いてみたい気がする。

上記はあくまで一例だが、そんな意見交換の場があると、今後も行われる”The 授業リンク”での授業実践がどんどんと加わっていき、バリエーション、授業の組み方、コミュニケーションのとり方・深め方に幅がでてくるのではないだろうか。

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コメント: 2

池末和幸 JAPAN Windows XP Mozilla Firefox 3.0.1 08-07-26 (土) 21:35
確かにフィードバックはなかったという感じです。実際に生徒にあとのカードゲームを行うのは2時間の時間をとるので、今回は他の内容も含め、時間不足だったので、先生方へのフィードバックはほとんど省楽してしまいました。ごめんなさい。 実際は、ゲーム終了後にグループごとに意見をまとめて発表、それに大しての賛同、対立意見の発表など、活発な討論となります。 それと、このカードゲームを含めて1年間の連続でシミュレーションゲームをして、その変化を見たり、などいろいろバリエーションはあるのですが、今回はそのさわりすら紹介すらできませんでした。ごめんなさい。 次に機会があれば、またフルバージョンでもやってみたいものです。
岡部 憲治 AUSTRALIA Windows XP Internet Explorer 6.0 08-07-29 (火) 10:21
池末先生へ コメントありがとうございます。 限られた時間のなかではどうしても制約がでてきますよね。

「ゲーム終了後→グループごとに意見をまとめて発表→賛同、対立意見の発表など、活発な討論」。

やはり、そうでしたか。

「緻密な計算」の上に成り立っている授業なので、そういう流れが あるのだろうなぁと推測はしていましたが。 先生自身からご説明いただいて、よかったです。 ありがとうございました。 (^^) 岡部
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