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PISA 2006 ハイパフォーマンス in 科学 の結果から ①

  • 2009-05-11 (月) 0:06
  • PISA

先月、OECDからリリースされた、

Top of the Class - High Performers in Science in PISA 2006

その(研究)結果から、

Schools must do more to motivate tomorrow’s scientists, OECD study shows

(学校はもっと明日の科学者を育てる動機づけをしなくてはならない)

 

というタイトルで記事が書かれている。ひときわ目をひいたのが以下のパラグラフ。

In Japan, Finland and Austria, more than one in three students
from disadvantaged backgrounds become top performers.
In many other countries, by contrast, social barriers to excellence
in education remain very high.

(意訳)
日本とフィンランドとオーストリアでは、恵まれない環境下で育った生徒の3人に1人(以上)が成績上位者(トップパフォーマー)になっている。対照的に、多くの国では社会の壁がとても高く成績上位への道が険しい。

 

最近は、中学受験(入試)(1~2月)、大学入試(2~4月)、全国学力テスト(4月~9月<結果>)と1年の半分以上が国内の話題で満たされている。

この記事で、久々に、世界の尺度でみたときの日本のポジションが確認できた感じでとても新鮮だ。

それにしても、「学力」で道が開かれるシステムが機能しているのはとても喜ばしいことだ。(^^)

 

あれ?でもこれって2006年の結果からだ。(?_?)

つまり、「学力低下」が騒がれはじめた頃。それまでの「ゆとり教育」への不満蓄積も考慮すれば、実は

○「恵まれない環境でもやれば上にいける」と思った学生が多かった
○いい大学への進学競争熱・就職率がいまほど厳しくなかった

そんな背景があったのではないだろうか?

 

もしかしたら、今年のPISAの結果では全く違ったものが出てくるかもしれない。
3年前とは経済状況と教育熱が違ってきているからだ。

社会状況が厳しくなれば、当然、保証としての学歴熱は高まる。
高まれば経済格差が生む教育格差がまんま反映する。
すると、恵まれない環境にいる学生は不利になりやすいのではないだろうか。

それでなくとも、「希望がもてない」という声が高い。

ゆえに「モチベーションがあがらない」ことも増える。

格差解消への努力熱がなくなっていく。

「学力」で道が開かれるシステムが機能しなくなる。

 

くしくも、レポートのキーワードは「モチベーション」。

そのモチベーションが上がらなかったらどんなにシステムがよくても機能しない。

どのようにすれば、国全体としてのモチベーション、ひいては未来の子どもへの希望としてつながっていくのか。。。

一筋縄ではいかない問題だ。

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